緊急一時保護委託と措置解除

緊急一時保護で、措置された4か月の赤ちゃんが
一昨日、自宅に帰っていきました

緊急一時保護の場合、前回書いたような
お試し期間とかマッチングの期間
というものは、存在しません

児童相談所から、電話が入って
緊急一時保護をお願いしたいと思いますが
大丈夫でしょうか?
と、打診があって
保護されるこどもの年齢と性別と
保護の理由(かなりおおざっぱな)だけが
伝えられます

詳しいことは、全然わかりません
状況によっては、なぜ保護されたのか
その理由すら、わからないうちに
保護されて、委託されます

我が家はたいていの場合
緊急一時保護は、受託するようにしています
こどもの命にかかわることもあり
緊急対応の難しさを知っているからです

受託すると、電話の数時間後に
児童相談所ケースワーカー
こどもを連れてやってきます

普通の委託と違って、措置のための書類もなし
児童相談所側も作ってる時間がないんですね


なので、とにかくこどもの身柄の
安全を確保が最優先で
何日か経ってから、書類や保護の理由や
実親の状況、こどもの成育歴などが
ぽろりぽろり…とわかってくるんです

こどもの持ち物も、たいていは
着てきた服と靴のみ
という場合が多く、こどもが我が家に来てから
サイズを見て、そのまま買い物に
ダッシュすることがほとんどです

書類がある程度そろって、届くころに
一時保護が解除になることも多く
こどもが、帰る日に、ケースワーカー
今までの書類を届けにきて
こどもを連れていきます

緊急一時保護に多い理由としては
実親の突然の入院・事故
事件性がある場合は
実親の逮捕などがあるようです

最近は10代後半から20代前半の
シングルマザーの育児不安からのうつで
入院や、通院なども増えているように感じます

この場合は、ケースワーカー
保健センターの地域担当保健師など
様々な人が、見守り支えることで
なんとか、育児ができる状態へと
改善していくことが多く
こどもも、実親の気持ちが落ち着いて
生活できるようになると
帰ることができます

この場合は、緊急一時保護して
実親が落ち着いた時点で、措置解除
となり、だいたい2週間〜1か月程度の
保護で済みます

いつも思うのは
このように、助けの必要な若いシングルマザーが
つらい時に「助けて」とSOSを
出せることが、本当に大事だなと感じるんです

もし、この一言が出せなかったら
その先に、命にかかわるような
出来事が待っているかもしれません

「助けて」のあとに、ほんのちょっと
手助けしてもらえて、今の状態をリセットする
時間が与えられれば、人生やり直していくことが
出来るんだと思うんです

そのほんのちょっと…を、していきたい
そんな思いをいつも心の真ん中に
ともしびのように燃やしてゆこうと
思っています